抹茶の原料
「碾茶(てんちゃ)」
とは
抹茶とは本来 碾茶を 挽いたもの。
私たちは 抹茶の原料である 碾茶を つくっています。
碾茶とは
碾茶(てんちゃ)は、日本茶の一種で、抹茶の原料となる茶葉です。新芽を3週間ほど被覆栽培し、強い日差しが当たらないように育てると、葉緑素が増し柔らかく鮮やかな緑色になります。また、渋味が抑えられ、甘味と旨味が強くなります。
収穫後なるべく早く茶葉を蒸し、その後は揉まずに煉瓦炉で輻射熱を利用して茶葉を乾燥させます。最後に大きさや形を整え、碾茶が完成します。
この碾茶を挽くことで、皆さんがよく知っている抹茶になります。特有の製法により、香り高く鮮やかな緑色を保つことが特徴です。
独特の甘味・旨味・香りが、
日本の伝統文化として愛されています。
碾茶ができるまで
通常の茶葉生産より、
手間ひまかけた工程でつくられる、
香り・色・味が揃った極上の碾茶。
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01
育てる
排水性が良く、有機物を豊富に含む土壌に苗木を植えます。
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02
被せる、摘む
新芽を被覆資材で3週間程度日光を遮ることで、鮮やかな緑色になり、渋味が抑えられ、甘味と旨味が強くなります。
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03
蒸す
覆下茶園から摘み取られた生葉は、蒸気で蒸して酸化を止めます。
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04
冷ます
蒸された茶葉を風を用いて吹き上げ、葉同士が重なり合わないように蒸し露を除去します。
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05
乾燥
総煉瓦造りの碾茶炉にて高温で茶葉を乾燥させます。茶葉の色沢を向上させ、独特の華やかな香り“炉香”をまといます。
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06
分離・再乾燥
葉と茎で乾燥具合が異なるため、つる切りという工程で葉と茎を分離します。その後、それぞれに適した時間で再乾燥させます。
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07
完成
さまざまな工程の中で、職人が五感で茶葉の状態を確かめます。手間ひまかけてつくられた碾茶は鮮やかな緑で、香り高く仕上がります。
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07
完成した碾茶を
挽くことで、
香り引き立つ舌触りなめらかな
抹茶ができあがります。